マーケティングって領域が広いし、領域ごとに奥が深い。
それゆえに、マーケティングに馴染みのない職種の方や初心者にとっては、全体像を掴むのは難しく、何から学べばいいかよくわからないと思います。
そんな方々のために、今までの自身のマーケ実務経験や、仕入れた情報を基に、”マーケティング”の全体像を図解してみました。
私自身、現段階でマーケのすべてを網羅できている訳ではないけれど(というか不可能)、様々な中規模の事業でマーケの経験をさせてもらっているので、とっかかりの情報として、参考になれば幸いです。
本題に入る前に、まず、ここで使っている”マーケティング”という言葉の意味を整理しておきます。
マーケティング is
「”売れ続ける”仕組みをつくる一連の活動」or「商売そのもの」
”マーケティング”というと、広告はじめ、販売促進手段(プロモーション)に限定して言及する人も多いですが、本質的には、ビジネスそのものを成長させるために必要なすべてを行うことが”マーケティング”であると捉えています。
”すべて”なので、手段は問いません。目的達成のために必要があれば、販促活動以外に、製品・サービスのモデル変革、組織改革、システム構築、ファイナンスなども守備範囲に入ります。つまりは、経営や商売に限りなく近く、広義な意味をもつ言葉だと理解しています。
また、”売れ続ける”という表現が重要で、短期の成長ではなく、持続的に成長するような仕組みを作り上げるのが”マーケティング”であると考えています。
”マーケティング”の言葉の意味を整理ができたところで本題に入ります。
まず、とっつきやすいように、マーケティングの一連の活動をごくごく簡素な形で表現してみます。
事業規模や進捗状況によりますが、上記のプロセスで回すことが基本だと思います。01に近づくにつれ、戦略的側面がつよくなり、05に近づくにつれ実行側面が強くなるというイメージです。このプロセスを理解し、打ち手の数と回転スピードをあげることが、マーケティング成功の鍵ともいえます。
※事業全体の話か、単一施策の話かによって、関わる人の数も変わるので、難易度はまったくもって違うということは理解しておく必要がありますが。
簡素版を理解したところで、より詳細な正規版を確認してみましょう。
簡素版は5段階で表現しましたが、正規版では、”01環境分析”〜”09検証・改善”までの9段階で表現しています。また、それぞれの段階で行う主な事項を手法とともに整理してみました。
事業状況によってやるべきことと順番は前後するため、すべてをこの通りに行えば完璧というわけではないです。ただ、事業がうまく行っていないときは、この図の中のどこか、または複数が、うまく機能していないことが多いので、原因特定・対処法確認の一つの羅針盤として活用してもらえればと思います。
詳細については、階層ごとに別記事に分けて、順に解説していきます。
特に興味のある領域があれば、下記の記事も、ぜひご確認ください。
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