
CRM、SFAのSalesforceはとても便利なSaasですが、使い手の理解が乏しいとうまく機能しません。使い手とは、開発者だけでなく、運用者である営業やマーケティングの人員も含みます。
運用者、定期的に増えますが、そのたびに1から教えたり、学習してもらうとなるとけっこう大変です。
そこで今回は、初心者に最低限理解してほしい、Salesforceの主要な概念のうち、”オブジェクト”とその理解を深めるための学習用のリソースをまとめてみました。
初心者の方は、とりあえずこれを見れば雰囲気は掴めるようになるはずです。
”オブジェクト”とは、Salesforceの用語で、”あるタイプのデータが入った箱のようなもの”を指します。
下記5つがSalesforceが、標準で用意している代表的な5つの”オブジェクト”です。

簡単に解説します。
自社の商品やサービスを購入する可能性のある人のデータを管理するための箱。いわゆる見込み客です。リードの正確な定義は自社のルールによってまちまちですが、一般的には取引が発生していない(商談化していない)企業に所属する人のデータを管理している箱という認識をもつと良いと思います。
自社と取引のある、または取引する可能性のある企業のデータを管理するための箱。これもルールによりますが、一般的には、アポイントをとって商談が発生した段階で、取引する可能性がある状況とみなします。この時点で、リードは、取引先に昇格させます。
取引先に所属する人の名刺情報を管理するための箱。取引先責任者オブジェクトは取引先オブジェクトに従属する形で保持されます。取引先データと取引先責任者のデータはセットと覚えておくといいかもしれません。
取引先に提案した、または提案している製品やサービスの状況を管理するためのデータの箱。取引先単位で、動いている案件の状況を管理することができます。一般的に商談オブジェクトでは、”商談フェーズ”という項目で、個別の商談の提案確度を管理します。こうすることで、売上の予測など営業進捗をリアルタイムで管理します。
電話やメール、訪問営業などの業務記録データを管理するための箱。単純な提案記録だけでなく、日々の細かい行動ログを営業単位で可視化することで、各個人のパフォーマンスを把握、調整できるようになります。
そのほかにも、キャンペーンや商品などがありますが、基本的に上記のオブジェクトの理解を深めていくと良いでしょう。
それぞれの概念と基本的な操作方法(デモ)など理解をさらに深める動画をまとめてみました。公式が用意しているものなのでひとまずこのあたりをみておけば大枠の理解は深まるはずです。
顧客管理の基本となる「リード」「取引先」「取引先責任者」オブジェクトの基礎を紹介。リードの取引開始、取引先レコードを中心とした顧客情報の一元管理の仕組みの基本が理解できます。
https://salesforce.vidyard.com/watch/sor2E9VTJU8HygW5gbcvT3
(視聴時間10分)
マーケティング活動(セミナーや展示会、広告、キャンペーンメールなど)において、重要な役割を担っている「リード」「キャンペーン」オブジェクトの概要と基本操作について理解できます。
https://salesforce.vidyard.com/watch/xsHMgEdZWMqs35byXw1waN
(視聴時間10分)
製品やサービスを取引先に販売するために必要な情報を管理する「商談」オブジェクトをご紹介します。
https://salesforce.vidyard.com/watch/DWXqeQ6UcGBQFr3YFEvxmr?
(視聴時間8分)
電話やメール、訪問結果などの業務記録を管理する「活動」オブジェクトの基礎について理解できます。
https://salesforce.vidyard.com/watch/rSUXQQjt3yFXHNW3mv1t6b
(視聴時間11分)
Salesforce内のデータを抽出し、集計、分析に役立てることができる「レポート・ダッシュボード」機能(オブジェクト)をご紹介します。
https://salesforce.vidyard.com/watch/aPYidgbs2FaKAdBqZBRdRR
(視聴時間10分)
参照元|標準オブジェクトを動画で学ぶ