
CRM・SFAの領域でトップシェアを誇るSalesforce(セールスフォース)。導入後、使いこなせていますか?
Salesforceはとっても多機能で便利なツールですが、多機能であるが故に、あまり使いこなせていないという人も多いと思います。
そこで、今回は、Salesforceの初心者が使いこなせるようになるために、最初に抑えておくべきポイントを解説します。
Salesforceとは、”企業(顧客)と企業に関連するあらゆる情報(データ)を一元管理するためのシステム”です。
すこし、乱暴なまとめのような感じもしますが、一言で表すとこれに尽きると思います。
図で表すと下記のようになります。

Salesforceでは、企業または顧客に関連する膨大なデータをクラウド上で蓄積・一元管理できます。
データの例としては、企業の名刺情報、商談情報、契約情報、見積もり情報、活動情報などがあげられます。
これらのデータを全社共有することで、顧客管理の属人化を防ぐことができます。
また、蓄積したデータは、”レポート”、”ダッシュボード”という機能をつかって、柔軟に可視化・分析できます。
クラウド管理のため、データは入力・更新したらリアルタイムで反映されます。社内に散らばるデータをいちいち集計する必要がなくなるので、データによる意思決定のスピードは格段にあがります。
Salesforceでは、データのタイプに合わせて、”オブジェクト”という概念でデータ管理します。
”オブジェクト”とは、Salesforceの用語で、”あるタイプのデータが入った箱のようなもの”を指します。(リレーショナルデータベースでいうところのテーブルに相当する概念)
その中でも、代表的な”オブジェクト”を7つ紹介します。

Salesforceには、見積もりや商品など他にもたくさんのオブジェクトがあります。ひとまずこの7つを理解しておくとBtoBのビジネスでは顧客管理がはじめられると思います。
細かいオブジェクトの解説や操作方法は下記の記事をみてください。公式の解説動画を集めています。
参考)Salesforce初心者必見!オブジェクトの解説と理解を深める動画リソースまとめ
なお、オブジェクトは、最初から用意されている”標準”オブジェクトとSalesforce管理者が自由に定義できる”カスタム”オブジェクトがあります。
先ほど、説明したものは標準オブジェクトですが、カスタムオブジェクトを独自で設計・作成すれば、他のデータも管理できます。
しかも、オブジェクトは、ノーコードあるいはローコードで実装できるのがすごいところです。
つまり、アイデア次第で、顧客関連で必要なデータはなんでも柔軟に管理できるのがSalesforceの優れている点です。
例えば、BtoBのビジネス以外にも、人材紹介サービスの顧客管理や、顧客と継続接点が必要なToC向けのビジネスの顧客管理も可能です。
とはいえこれらは、標準的な使い方ではないので、データベース設計に関する知見や、該当事業でのビジネスオペレーションの理解や、Salesforceそもそもの仕様を理解していないといけないので、難易度は上がります。
そのため、最初は標準的な使い方に沿ってマスターすることを強くお勧めします。